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私の家の近所に焼き鳥屋さんが有るのですが、裏道にあるお店でとても目立たないのですがとても繁盛しています。大きな通りからは階段を降りた場所にあり、立地は非常に不便な場所です。

何故、こんなにも繁盛しているのかを考えてみましたところ、看板にこの様に書かれていました。「焼き鳥一本80円」と。

焼き鳥を二本注文しても160円の計算です。これは非常に安い価格設定ですよね。この価格には繁盛する理由が有ると思いました。

サラリーマンの人の月のお小遣いを考えてみる

ざっくりとですが、サラリーマンの方の月のお小遣いを仮に4万円と考えてみます。もし、喫煙者でひと月にタバコを30箱程度消費する場合、残りはだいたい25000円になります。

のこり、ランチに毎日500円程度かかり、労働日数が24日として12000円かかります。これで残り12000円。

毎週金曜日にお酒を呑みに行くと計算して、4週あるとします。すると、一度の飲み会に使える金額は「3000円」です。もしお小遣いが5万円、3万円だったら、喫煙者じゃなかったら、という計算をしてみると、自由に出来る金額が決まってきますよね。

さて、先ほどの一度の飲み会に使える金額「3000円」を握って、どの様なお店を選ぶでしょうか?

これは間違いなく「多く飲み食いできるお店」を選ぶに決まっています。都内で3000円で飲む、というのは中々ハードルが高いですよね。

しかし、焼き鳥一本80円であれば20本食べても1600円、残りお酒を数杯飲んで3000円以内に収める事が可能じゃないでしょうか?焼き鳥が一本120円であれば満足度はかなり変わってきます。

もし、二次会もある、という流れなのであれば一晩で消費するお金の金額は膨大です。しかし、月に飲食に利用できる金額に限りが有るのは前述のとおりです。

欲しい金額で商売しないこと。払える金額で商売すること

大体ビジネスをしていると「欲しい金額」で値段を付けてしまう事が有ります。しかし、顧客が「払える金額」で料金設定を行うと何が起きるでしょうか?

恐らく、営業トークなどせずにして、お客さんがやってきます。今までは長時間をかけて自社サービスのメリットを伝える必要があったと思います。もろもろの営業活動ですね。しかし、他社と比較して満足を得られそうで且つ料金が安いお店はそれだけで強いです。頑張ってお客さんを呼び込む必要が無いのですから。

しかし、「顧客が払っても大丈夫な金額」を設定していれば、放っておいてもお客さんは来ますよね?お金持ちの方は除きますが。

料金設定を高くすると収入の多いお客さんがやってきます。この状況を好ましいとする経営者の方は多いのですが、日本国内において富裕層は少数派ですよね。では、もっと多くのお客さんからお金を貰おう、と考えた場合「富裕層以外の方」に向けてサービス提供を考えると、対象ユーザーが一気に広がります。だいたい富裕層なんて数パーセントです。それに東京都内で日本国内の富裕層の年収に達したとしても生活は全然楽ではないと思います。

さらに、けた違いの収入の人というのはかなり少数なのではないでしょうか?まあかなりお金を持っているとは思いますが・・・。

安く売る工夫

例えばですが、安く売る工夫というのが有ります。常に原価や人件費との戦いですので、単純に値下げだけを行えば倒産してしまうのは目に見えています。

そこで必要なのが「良くて安い仕入先を見つける」ですとか「効率的な業務フローに磨きをかける」という事です。最悪、お客さんが使える金額に合わせた料金設定で料理を出すと「美味しくない」可能性があります。

しかし、お客さんが求めているのは「安くお腹が埋まって時間が潰せること」だった場合、実はユーザーが求めているのは「料理のおいしさ」ではない可能性がありますよね?

もちろん、原価プラス10円で料理を出して儲かるハズが有りません。ビジネスですので、バランスよく利益を生み出すのが当然ですので、「安くすれば客が来る」という認識は軽率。

「安く提供できる企業努力をする」という事が重要なのです。

こういった話をすると、そんなバカな!となる方は多数いらっしゃいます。よくよく考えてみると「料理はおいしさが全て」だった場合、ランチ帯のオフィス街の牛丼屋で行列が出来るハズがありません。

300円前後の牛丼は美味しいでしょうか?けして不味くはありませんが、有名なお寿司屋さんでランチが食べられるならそちらに行列が出来ていますよね?もし高級寿司店に行列が出来ているのであれば、牛丼チェーン店くらい、いたるところに高級寿司屋が有るハズですが有りませんよね?

要するに、現在の平均世帯のランチ事情は「生存可能な金額設定」が味や品質よりも重要になっているのです。これが「平均的世帯のランチに利用できる金額」の現実です。

売りたい商品は売らない。欲しい商品を売る

「ウチは職人がマグロを切っているから高いんだよ!」とか、昔堅気の職人さんは言うでしょう。別に悪い事では有りません。ある程度の料金で、きちんと仕事をしているお店というのはとても大切です。

しかし、全然儲かっていなくて、全然実績もなくて、という状況で「高級路線」を歩むのは茨の道です。

安く提供する為に必要なのは「寿司を回す度胸」ではないでしょうか。あんなのはきちんとした寿司職人からすると「愚の骨頂」であることは間違いありません。・

しかし、回転寿司の登場によって、「お金に余裕のない人」が「寿司」という日本の食文化に触れる事が出来たのです。悪い事ばかりでは有りません。

「お客さんの為に」何をするのか。心を込めてマグロを捌くのも方法の一つですが、「沢山のお客さんが利用できる価格設定と効率化」を行う事も、実は「お客さんの為の氣遣い」ですよね。

もし、「売りたい事を売る」というスタンスなのであればお金は儲からないと思います。「欲しい物を考える」というのが、「真にお客様の事を考えているビジネス」なのだと思います。

最後に

私共ではウェブサイトの受注が有った場合、お客様のご要望が有ればこういったノウハウをベースに業務コンサルティングや、より効果的なサービスのご提案を行っております。

特にウェブサイトを利用した集客の場合は、他社との比較が常に発生しますので、料金設定やユーザーとの接触機会獲得の為に色々と工夫を行うと効果的です。

お悩みの方は是非ご連絡下さい。