ウェブ制作・ウェブマーケティングPOTLATCHのよこやまです。

起業を志したならばいろいろな本を読んだり、税務や経理について詳しくなったり、銀行にお金を借りに行ったりといろいろと始めると思います。

でもね、正直なところそういった準備よりも前に実は「友達の数を数えてみる」って結構大事だと思うんですよ。

はっきり言って起業は甘くないです。そういう時に案外「知人・友人の数」って助けになるんですよね。

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ハッキリ言わせて貰うけれど友達が少ない人は起業に向いていない

もしあなたがベンチャーキャピタルなんかに駆け込んで大層な金額の融資を受けていたり、もし起業時にそれを実行しようと思っているのならばもう読まなくても大丈夫。

友達がいないと無理っていう点については、どちらかというと本当に「たった一人で小資本で独立・起業する」という場合ね。

さて、私が何故ウェブ制作という特別でもなんでも無い仕事を7年間も継続出来ているかというと、答えは単純で「友達多いから」だって気がするんですよ。

僕の起業って変な話なんですけれど「友達だしいっか、無料でやってやるよ~」って感じでやってた事が、ただ有料になっただけな気がするんですよね。

起業してない人には理解しがたいと思うんですけれど、起業すると本当に「信用がない」という問題に直面するんです。

「N◯T」とか「SOFT◯ANK」とか、「トヨタ自◯車」ですとか、大きな会社は沢山有りますよね。

そういったところの社員さんは絶対に理解出来ないと思うんですけれど、残念ながらサラリーマンって「会社の信用を利用して生活している」んですよ。

もしあなたがたった一人で車を生産したとしますよ。その車はトヨタ、日産よりもかっこよくて性能が良くて安いとします。でも売れませんよ。信用が無いから。

で、その信用問題を初期に解決出来るのが「友人」なんですよ実は。友達が少ないという事は「信頼の担保」も少ないということです。

起業直後の「信用が無い状態」を担保出来るのは「友人」だけ

私はなんだか人間関係だけには恵まれているなって思うんですよ。友達は口悪くて癖も強いけどみんな良いやつですね。

私は札幌出身の田舎のマイルドヤンキーなのでそういうの大好きです。

話は戻りまして「企業直後の信用担保」は「友人」が一番なんです。

理由は単純です。友達はあなたの事を信頼しているから。良いところも悪いところも知りつつも、結局のところ「ダメさ」も含めて信用しているんですよ。

で、幸い起業した後の私は多くの友人に沢山の借りがあります。ありがとう。

どういうことかって言うとすでに起業しているやつならば単純に仕事をくれたりもするし、サラリーマンしてても同系列の仕事をしていたら下請けの仕事なんかもくれるし、案件も紹介してくれる人もいるしというので、特に起業後1年目なんかは「友人力」で生きていた様な気がしますね・・・。

どこの馬の骨かも解らず、吹けば飛びそうで金を貰っても飛びそうな弱小フリーランスに仕事を任せるとか怖いじゃないですか。

で、問題の「信頼」を獲得出来るほど「仕事の実績」が有る理由でもない中、何故やってこれたのかというと「友人力」なんですよ。友達はあなたの最初にお客さんになってくれるんですよ。

もちろん僕だって友人が商売をやっていれば贔屓にしますよ。そういうことです。レストランを開業した友達がいれば、足繁く食べに行くでしょ?仲良しなら。

友人こそがあなたの「人格」や「信頼値」を測る最初のパラメーター

で、やっぱり商売を長く続けている人って「滅茶苦茶頭が良くてウルトラ優秀」か「性格が良いかどこか長所が有るか」ってところが大切だと思うんですよ。

「ブログで月収100万円!」みたいなのを目指しているのならば別に友達はいりませんけれどね。

しかしネット内で完結しない「実業」の側面があるビジネスをやるのであれば、やっぱり友達居たほうが絶対に良いです。

そもそも「たいした人に好かれてもいない」人間に仕事を頼みたいやつってあんまりいませんよ。性格悪くても許されるのは「頭が良くてスーパー実力がある人」だと思います。こういう人は好かれて無くても大丈夫だと思うんですけれど、スーパー有能っていうのは長所ですのでやっぱり「人気」があります。

考えても見てください。有名な経営者ってみんな人気有るでしょ?孫正義なんて金稼いでなければタダの髪の毛薄いおっさんだと思いますもん。

最近の経営者は人気っていうよりは「ただお金稼いでてスゲエ」な支持率だと思うんですけれど、昭和の有名な経営者とか半端ない人間力の人が多いでしょ。本田宗一郎とか松下幸之助とか。

一人だろうが大勢だろうが、経営ってやっぱり人間力必要じゃないですか。で、その人間力が人気なわけでしょ。

やっぱりお金って「人気」がすごく関係していると思うんですよ。「景気」も「人気」も「気」が付いてますよね。

スターウォーズでいうと「フォース」ですけれど、結局スポーツでも芸術でもビジネスでも「フォース強いやつ最強」なわけです。

友人の数、多ければ良いって訳ではないんですけれど「信頼」を友人からどれだけ得られるかって大切だと思うんですよ。

私は本当にどうしようも無い人間ですけれど、多分友人達からは「しゃあないやつだけど金だけ貰ってトンズラぶっこくほどイカレテはいない」くらいには信頼が有るんです。納品は出来るんですよ。最低限ウェブ制作の仕事に必要な「信頼」ってコレですよ。

この程度の信頼がそれなりに集まってないと、起業直後に結構苦労すると思いますよ。だって誰もあなたに仕事を頼むことも、紹介する事もない中、ただ一人で努力していかなきゃならないんですからね。

で、最初は周囲の人に助けてもらいながら、いろいろな人に価値を提供して、少しづつ信頼を大きくしていくっていうのがビジネスの初期には必要な作業です。

そうなるとやっぱり「人気ある奴」の方が絶対にいいですよね。正直私だってもっともっといろんな人に好かれたいですもん。信頼されたい。炎上なんてしている場合じゃない。

あなたは思っているほど「優秀」じゃない

私も会社員時代は自惚れていました。でもね、やっぱり起業すると解るんですよ。大きな組織の強さを。

結局後ろ盾があるからのびのびと活躍できたんだなって思いますよ絶対に。

あなたがどれだけ素晴らしい大学を出て、どれだけ素晴らしい会社に入って、どれだけ素晴らしい成績を残したとしても、なんだかんだ思うように行かない苦労って沢山ありますよ。

で、そういう打ちひしがれている時にあなたを助けてくれるのはきっと「家族や友人」だったりする訳です。で、このあたりって金銭に変換が出来ないとても重要な「価値」と「情報量」が含まれているんですよ。

VALUなんかはそういったものを「SNS・インターネット上での存在感」として価値を数値化・変換しようとしたサービスな訳ですが、変な話「ツイッターのフォロワー数が多いと価値が高い」っていうのだって「ネットあんましないけど友達無茶苦茶多い」というのも価値としてはさほど変わりません。ただ、変換と数値化が難しいだけです。

たしかに、近頃のネット起業家の言う「ツイッターのフォロワーを増やせ」とかってそういう話ですね。リアルをすっ飛ばして「友達=フォロワー」を増やして、数値化された「いいね=ファボ」を上げて行って「信頼と価値を手に入れろ」ってことなんですよね。

この私の話はツイッターのフォロワーさんよりもリアル友人を重要視しているだけの話ですけれども。でもネット上のフォロワーさんはきっとあなたが困っても助けてはくれないと思いますよ。

ということで、「起業しよう!」とモチベーションを高めているのならば、一度冷静に「友達が多いか少ないか、本当に困っている時に手を差し伸べてくれそうな人は何人いるか」くらいは考えてみてください。

きっとあなたが友人にギブをしてきているのならば、きっと助けてくれる友人だってそれなりの数になるはずですから。