DTMをやる上で避けては通れない「プラグイン」ですが、究極の選択肢として「ユニバーサルオーディオ/UAD2」があります。

UAD2のプラグインで私が買ってオススメしたい物をレビューしていきたいと思います!

Ampex® ATR-102 Mastering Tape Recorder

アンペックスのATR-102マスタリングテープレコーダーです。

テープシュミレーターは数多かれど、音質のキャラクターはそれぞれ違います。

UAD2ではいくつかのテープシュミレーターがリリースされています。一つは「Studer A800 Multichannel Tape Recorder」です。もう一つは「Oxide Tape Recorder」です。

さて、複数種類のテープレコーダーのシュミレーターが有るなか、私がAmpexATR-102をチョイスした理由について説明します。

Studerはマルチトラックレコーダーだから

Studerのシュミレーターは、複数トラックを利用するためのマルチトラックレコーダーです。

DEMOで使ってみたのですが、マスターに刺すと結構早い段階で歪んでしまったり音質がちょっとチープ過ぎるという問題が有りました。

我が家のUAD2のチップは「DUO」ですので、トラック度にテープシュミレーターを刺すような贅沢な使い方は出来ません。

そのため、マスタートラックに一本だけAmpexを使うという結論に落ち着きました。

音質もいかにも「アメリカンサウンド」なAMPEXの方が好みだった事も理由です。

Oxide Tape Recorderはハイファイ?

さて、Studer以外ですと「Oxide Tape Recorder」もあります。

こちらもデモ版を試してみたのですが、こちらはAMPEXとはうって変わって「ハイファイ」なサウンドでした。

ただ、こちらも非常に音がよく、さらに言うとAmpexよりも安いのです。

こちらもGUIを見る限りマルチトラックのようなのですが、マスターに刺した際にStuderの様に歪むという事はありませんでしたね。

しかし、個人的にはAmpexのちょっともっさりした乾いた質感の方が好みであったことと、Oxide Tape Recorderはテープ速度の調整パラメーターが無いということもあり、見送ることとしました。

Ampexが一番ツボに入りました。

Ampex® ATR-102がオススメなポイント!

まずは通すだけですぐに「リアルなオープンリールデッキのサウンド」が手に入ることです。

厳密には「リアルな」というところがどうかとは思うのですが、UAD2の各プラグインに言えるポイントは「似ていようが似ていまいが、とにかく素晴らしい音」である事が上げられます。

私自身Ampexのテープレコーダーを使ってことがありませんのでなんとも言えないのですが・・・、ただ「DTMerがオープンリールに求める質感」というのは十分に手に入れる事が出来るのです!

あとは、上記の2つのシュミレーターに比べて操作のパラメーターがいろいろと選べる事もポイントです。

大きな特色は「テープスピードの変更」が可能である点です。また、画面をOPENにしますとテープ独特の「揺れ」を再現するためのワウフラッターのパラメーターもあります。

私が作るのはダンス・ミュージックですので、よく発生するのが「同じフレーズを繰り返しループする」ということなのですが、ランダムに若干揺れが入ることで「飽きづらさ」が加味できます。

ゲインを突っ込んでみるとやはり歪みますし、ゲインを下げるとクリーンな音質が手に入ります。テープの種類も複数選択出来ますし、本当に言うことなしのテープシュミレーターです。

WAVESもテープシュミレーターのプラグインをリリースしていますが、やはり自然でリアリティの高い解像感のある「UAD2」の圧勝だと思います。

UAD2を持っていて、テープシュミレーターを持っていない方には「AMPEX ATR-102」は絶対にオススメです!

Manley Variable Mu® Limiter Compressor

Manley Variable Mu® Limiter CompressorはManley社が販売している「Variable Mu」をシュミレートしたプラグインです。よく「VariMu」と略されたりもします。

こちら、実機で買うと80万円くらいします。350$程度でリアルなVariMuが手に入る!というのはとても素晴らしいことですね!

このVariable Muは真空管回路を利用したコンプレッサーです。真空管というと「温かい音質」というイメージが強いですが、むしろ実は良い真空管回路の機材は「とてもクリアーなサウンド」なのです。

Variable Muはその「クリアーな音質」がします。

個人的にサンプリングなどで「すでに様々な処理がされている音」を扱う事が多いので、実はプラグイン選びは若干癖の無いクリアな物を選ぶ場合が私の場合は多いのですが、マスターにこのVariable Muを刺すことがとても多いです。

マスタートラックには大体はいつも前述の「AMPEX ATR102」を刺し、その後「Variable Mu」、その後にFabFilterのQ2、最後にマキシマイザーをインサートするのが定番になっています。

Manley Variable Muは癖が少ない

マスタリング用途に使うことが多いのですが、大体いつもアタックをかなり遅め、リリースはかなり早め、大体ゲインリダクションを2dbくらいのセッティングで使う事が多いです。

ほんのりかけるくらいです。それでも使う・使わないでは大きな差がでるのがマスタートラックの処理でしょうか。パート全体が引き締めるのにバッチリです。2db以上ゲインリダクションをかけるとどうしてもコンプ特有の「パコパコサウンド」になりますので、マスター用途であればほんのりが正解でしょう。

とても癖が少ないのですが、それでも「高級感のある質感」が加味されます。その具合がまたちょうどよいのです。

UAD2には他にも多くの所謂「バスコンプ」のプラグインが用意されていますが、SSLは結構それっぽい癖が強いし、APIは明るくて良いサウンドですがちょっと明るすぎる気がします。

ゲインリダクションした分、アウトプットのボリュームを上げるとほんのりと上品なアナログサウンドが加味されていく感じはやみつきです。

マスターに刺すコンプでお悩みの方は是非ともVariMuを入れてみてはいかがでしょうか?本当にオススメです!

最後に

今回はマスターに刺すプラグインの紹介だけで結構なボリュームになってしまいました・・・。オススメプラグインは他にもありますので、是非ご紹介していきたいと思っています!