東京で暮らしていると疲れる。そんな人はきっと多いでしょう。私もそうです。

疲れるのは人が多いからでしょうか。別にそういう理由では無くて「地方出身者が東京に住む」という事はただ単純に「サバイバルに参加すること」と他ならないからだと思います。

結局のところ私が東京に何をしに来たかというと仕事をしに来た訳です。いなくなってしまったビジネスパートナーが「東京で会社作ろうぜ」みたいな感じだったのでわざわざ東京までやってきましたが、ビジネスパートナーはいなくなってしまいました。彼も東京生活に疲れてしまっていたのかもしれませんね。

さて、東京に来て何か楽しかった事を思い出そうとしても、大体はハードにバリバリと仕事をこなしている記憶しか無く、奥さんと一緒に伊豆に旅行に行った事は覚えていますが、あとは大体個性的なクライアントの皆様の顔が思い浮かぶくらいですので、やはり思い出なんてたいしたなくて、とにかく仕事している記憶ばかり。

実際「上京」なんて言えば聞こえは良いですが、地方出身者にとって東京とは「出稼ぎの舞台」でしかありません。

なんだか最近東京で生活する事に意義を感じられませんので、本日は「地方出身者だけど東京生活が嫌いになってきた理由」について書いていきたいと思います。

実は別に何も無いから

東京って色々と有るように見えるじゃないですか。で、実際のところ東京って色々と有るのかなって考えると、札幌出身の私からすると「札幌駅から大通りすすきのまで」の札幌中心部がたくさん有るだけ、という印象です。

渋谷、新宿に何か用ってありますか?

ほとんど働く場所がそのあたりというだけで、別に特筆すべきエンターテイメントもお店も有るわけでは有りません。

私の様な在宅ワーカーからすると、新宿も渋谷もただクライアントとの打ち合わせに行く場所でしか有りません。

渋谷には「RockOnCompany」というDTM機材や録音機材などがたくさん売っているお店があり、そういうところに行くのは好きです。でも地方に住んでいても通販で同じものが買えてしまうんですね。

さらに実際のところ買い物に行くのは吉祥寺ですし、吉祥寺こそ「札幌市中央部」の規模をそのまま維持していますので落ち着きます。住みたい街ナンバーワンになったこともある吉祥寺ですが、田舎者にはふさわしいサイズなんですよね。

私はクラブ遊びが好きで、20代は夜な夜な夜遊びに興じていたのですが、(お姉ちゃんがいる店ではなく音楽が大音量で聞ける店の方)東京はやはり地価の高さがネックなのか、とにかく「スピーカーが小さいお店」が多いように感じます。

これは飲食店も同様で、とにかく席数を確保するにはお金が必要ですので、どこにいってもぎゅうぎゅう詰めになってしまう印象です。

田舎者からすると東京って楽しい場所がたくさんありそう、なんて思ってしまうのですが、実際のところどこかに行って面白いと思った事はさほどなく、ただ、降りたことの無い駅付近を歩いていると刺激的という程度で、別に何か面白いものごとがある場所かというと別にそういう印象は残念ながら有りません。

東京はとにかくたくさんの「ネイティブ東京人」と、それ以上の「地方出身上京組」がひしめき合っており、ネイティブ東京人は意外とアクティブでは無いですし、さらに「文化」みたいなものに貢献している連中は結局の押しの強い田舎者ばかりなのでは無いかな、と思う事も多々あります。

要するに行ってしまえば「首都だけど洗練されている訳では無い」ということでしょうか。

正直地元民の方がよほど洗練されている様に感じますし、同様の印象は福岡在住の方あたりも感じるのでは無いかと思います。

文化なんてなんもありません。でもすいません。相撲も歌舞伎もまだ見に行っていません。

食い物がまずい

日本一の地産地消をこなしてしまう北海道民からすると、東京の食べ物はどれも美味しくありません。ただ、江戸前の寿司を食べると地元で食べていた寿司とは違い仕事がされていたりしますし、同様に天ぷらなどを食べるとやはりコレは江戸の食べ物なんだなあ、と関心はしますし、藪蕎麦が大好物ですのでたまに行ったりはします。

しかし、そういった江戸前の食べ物という以外においては、東京は本当にご飯が美味しくないですね。

ホリエモンがかつて「東京は飯が美味いので」みたいな事を言っていたので、東京よりもメシマズな地域はきっといたるところにあると思うのですが、大阪などに行って食べるご飯の方がよほど美味しいのでやはり東京はメシマズです。

東京で始めてラーメンを食べたとき、なんの冗談だろうと思いました。

そもそも水が不味い街のラーメンが美味しいはずが有りません。料理に水は不可欠、水が不味い時点で飯が不味いのは当たり前なのです。

確かに味付けには創意工夫もしてありますし、食べ物を選択する幅はどの街よりも広いのが東京ですが、もと道民からするといくら頑張っても無駄無駄無駄!!と思うくらいには東京のご飯は美味しくないです。

きっと高いお金を払えば解決出来るのでしょうけれど、毎日そんなものを食べられるほど裕福では無いので残念です。

コスパが悪い

東京の問題はやはり地価だと思います。とにかく不動産が高い。これは売買でも賃貸でもテナントでもとにかくなんでも高いです。

で、なんだかたまに家賃のために頑張っている気がしてくるんですね。ちなみに私はもと札幌市民ですので家が安かったです。今は45平米の駅徒歩5分程度の物件を12万円で借りていますが、札幌では同程度の面積で駅徒歩10分の物件を4万円で借りて住んでいました。

この価格差ははっきり言ってアホくさいです。

とにかく地価が高いことで、様々なものの価格が高くなってしまうんですよ。

居酒屋で飲んでいても地元より高く付きます。何故かというと理由は簡単で、店舗の費用がメニューにも跳ね返るからなんですね。

さらに美味しいかというとそうでも無いので、やはりストレスを感じます。

実はビジネスのレベルが低い

これに関して言うと、札幌で年間1000万円稼ぐ人物と、東京で年間1000万円稼ぐ人物、どちらが優秀かと言うと前者です。

地方で稼げる人は実力が有ります。

はっきり言って、東京でお金を払って満足出来るって結構難しいです。やる気が無いのか、常識がないのか、よくわからない対応をされる事が飲食店で結構ありました。

サービスレベルが低いんですね。

どうしても様々な地域から「東京なら人口が多くて仕事も有る」という事で多くの人が集まってきますので、実は地方都市よりも全然レベルが低いと思うことが多いです。

良い大学を出ている人もたくさん見かけるのですが、正直言うとだからめちゃくちゃ仕事が出来るかというと別にそうでは無い感じがします。

とにかく人口の多さに助けられているところがあるので、なんだか優秀かどうかは本当に謎です。ただ、本当のこととして「自分のことを優秀だと思っている人」の人数は間違いなく日本一のはずです。

人は冷たくないけれど、生き馬の目を抜きたがっている

なんか、東京に住んでいて別に人が冷たいと思ったことは有りません。でも確実に「生き馬の目を抜きたい」みたいな人が多いですよね。美味いこと出し抜きたい、みたいな。

私自身、ウェブマーケティングという仕事に関わっていますので、売上にコミットするというある一種の「欲望」にお付き合いしている部分が有ります。

ですのでよく思うのですが、東京においてのビジネスマナーは「生き馬の目を抜く」ということではないでしょうか。

なんかとにかくビジネスをしていて血なまぐさいな~、と感じる事が有ります。そもそも生活コストがクソ高いので、仕方ありません。

とくに都内に家を買ってしまったサラリーマンなんて、手段を選ばずに他人を出し抜いて行かなければローンが返せないんだろうな、なんて思うこともあります。

で、最終的にはサバイバルは激化する一方なわけですよ。なんせ、あの手この手で出し抜かないと家一軒まともに手に入らない街ですからね。

ついでに言うと別に人は冷たくありません。優しい人もたくさんいます。助けられたこともたくさんあります。

冷い人も良い人も、どこにでもいます。

「土地柄」で判断される

私自身、札幌市の東部、未だに夏は暴走族が現れるようなどうしようもないゲットー出身者ですので「土地柄」だの「家柄」だのよくわかりません。

でも東京の人って「どこの大学を出ている」「出身はどこか」みたいな話好きじゃないですか?

たいした儲かってもいないくせに、港区にちっさいアパート借りて「港区でビジネスやってます」みたいな人も多いですよね。

これらの原因を考えると、どうしても様々な人が流入してくる中で本当の東京住まいが長いお金持ちはどうしても外来種に対してちょっとした恐怖感を覚えてしまう事が原因かとは思います。

土地柄だの家柄だの大学だの、スクエアな価値観で安全性を表明していかなくてはならないのかなー、とか。

でも桁違いの金持ちでもなんでもない平民の私からするとその感覚はよくわかりません。便利ならいいんじゃねえの?みたいな。

実は「不便」な街東京

はっきり言って東京の不便さというのは「移動が電車」であることにつきます。

荻窪からホームセンターに行こうとすると自動的に中野に行く羽目になるのですが、札幌でしたら車で5分でホームセンター到着です。

「東京は便利」という人も多いですけれど、札幌に比べると不便だなって思います。

どうしても街ごとに得意分野が分散してしまいがちなところがありますから、簡単に用を足したいのに電車に乗ってしまう事も多いのでは無いかと。

そりゃ、コンビニとイオンしかない様な田舎に比べれば東京は便利な街なのでしょうけれど、間違いなく「便利な街ナンバーワン」ではありません。

時間間違うと電車にギュウギュウ詰めにされてしまうんですよ?何が便利なのでしょうか。

さらに言うと、都内の移動はめっぽう「縦移動に弱い」のです。

そんなに便利だとは思えません。しかし田舎に比べれば確実に便利ではあります。

最後に

東京生活に疲れてしまう理由を色々と上げてみましたけれど、本当に疲れるのはやっぱり「コストが高いこと」と「出し抜いてなんぼ」みたいな空気でしょうか。

地方都市で暮らすということはもっとのんびりしていますので、のんびり屋にはきつい街でしょう。

しかし、やればやるほど成果を求められる元地が東京にはあります。やはり夢を叶えるにはなんだかんだとっても良い場所なのだと思います。

しかし、インターネットや通信がガンガン発展している現在なので、今後は「地方でネットで仕事をする」という事が標準化する可能性もありますね。

地方の方が生活コストが低いという事もありますし、地方の人口減少の問題も多いので今後働き方が変わっていくとしたらそれはそれで素晴らしいのでは無いでしょうか。